東洋医学の学び方④ 過去からの未来

「東洋医学は難しい…」とあまり評判は良くないですが懲りずに東洋医学を学んでいきたいと思います(*^^*)
これまで
「陰主陽従(いんしゅようじゅう)」…陰が主で陽がそれに従う。
すべて陰が基。
感じやすいものの太極(裏)に、感じにくいもう一つの要素が必ずあるという事。
「太極瑜伽(たいきょくゆが)」…世の中全てのモノに陰と陽、相反するものがあり、その太極(真逆)を観たうえでちょうどいいところ「中庸(ちゅうよう)」を見つけて調和していく。(瑜伽(ゆが)していく)
この大原則についてお話してきましたが、世の中のすべての現象に当てはまる原則ですので日常で使えるようにしつこくお伝えしていきたいと思います(*^^*)
東洋の思想はカラダのことだけを言っているわけではなく、世の中の現象、すべてに共通する考え方なので、もしうまくいかないことが起きているとしたら、「陰主陽従」「太極瑜伽」が出来ていない可能性が高いのでその都度振り返る必要があるかもしれません。
その一つに過去(陽)から未来(陰)という方向性が出来てないことが多いようです。
「過去と未来」どちらが陽でどちらが陰かというと、一度経験して実感している過去が陽で、未だ起きてない未来は実感しにくいので陰という事になります。
「陰主陽従」「太極瑜伽」の法則から考えると過去(陽)を振り返り、未来(陰)を想像し、現在(今)=中庸を作っていくことが重要になっていきます。
東洋には必ず方向性がることを忘れてはいけません。
過去からの未来、未来のための過去、その両方を観たうえでの現在(=中庸)。
この方向性、循環が出来てない時に必ずエラーが起きるようになっています。
過去ばかり観ていてもダメで、未来だけ観ていてもダメで、今だけ観ていてもダメだという事です。
「未来をイメージする事が出来ないんです…」「将来の事を考えることが出来ないんです…」なんていう方もいるかもしれません…。
未来の理想、目的は「過去の嫌だった、ダメだった自分の真逆」=「嫌だった、ダメだった自分が改善された未来」が本当の理想、目的になるのできっちり過去を観て未来を想像しみましょう!
過去を観ずに描いた未来は「理想」ではなく「妄想」といいますのでその違いも理解しましょう。
もし精神的、身体的に辛い状況だとしたら「過去からの未来」という方向性が出来ていない可能性が高いかもしれません。
良かった過去も悪かった過去もそればかり考えて未来に理想を持たないと今の生き方を見つけられず、精神、身体は調子悪くなるように出来ています。
東洋の思想はより良く生きていく為に易しい考え方になっております。
身体の症状(陽)は精神の状態(陰)の現れであることを理解すると報われない努力や無駄な悩みは減っていくかもしれません。
前回「五行(ごぎょう)」という考えをお伝えしましたがなかなかしっくりこないですよね(^^;)
でも世の中の現象に当てはめて覚えていくしかないのであきらめずの学んでいきましょう!
木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)という5行の要素は方向性があり、その方向に循環してないとエラーが起きるようになっています。
すべてのはじまりは木(もく)からはじまり、火(か)→土(ど)→金(ごん)→水(すい)へと繋がり、伝わり、また木に戻ってきて循環しているというのことを前回お伝えしました。
例えば地球上の気象の原理、水分の循環は下の図のような感じになります。

地球上の水分が太陽の熱で温められ、蒸発する=上昇気流=低気圧(木)は上空で上に広がり(火)→土の機能で安定させ→冷やされ(金)下降気流→水滴となり地上に戻り集められ(水)→また温められ上昇していくという循環をしています。
近年の異常気象はこの循環の中のどこに問題があるのか?
人工的に作られたものにより異常が起きている可能性もありますよね。
人間の身体の中も木、火→土→金→水(肝→心→脾→肺→腎)の循環をしており、熱を上げたり、下げたりしてバランスをとっております。
東洋医学ではこのバランスが崩れたり、滞ったり、循環しないことが病的な状態と考え、バランスを整え、循環させることで病気を予防してより良く生きる知恵を教えてくれております。
その場が楽になればいいという人には、東洋医学はあまり必要ないかもしれませんが、改善したいという人にはとても役立つ内容ですので一緒に学んでいきましょう!