シューズの選び方

いいモノ(シューズ、インソールなど)を使うことが、こんなにも身体に影響を与えるのか!ということを日々実感している今日この頃です。

ますます足への意識が高まり、インソール、シューズへのこだわりも強くなってきました。

いくら頑張ってトレーニングや治療をしてもシューズが良くないことにより努力が無駄になっていることもしばしばありますからね…(^^;)

そこで今回はシューズの選び方についてポイントをお伝えしたいと思います。

シューズのサイズの選び方

①サイズ
まずはなんといってもシューズのサイズ選びです。

前後の長さ(足長)は踵からつま先までの長さを測り、実測の0.5~1cm大きいものがベストのシューズサイズとなります。

インソールに乗ってみると分かりやすいかもしれません。

シューズを履いて踵をトントンとあててしっかり合わせ、つま先部分に小指1本くらい余裕があるのがベストです。

シューズサイズはメーカーにより若干違いがありますので、必ず試着してから購入するようにしましょう。

きつめが好き、緩めが好きなど好みがあると思いますが、実測の+0.5~1cmの範囲でないと機能的に問題が起きますので気をつけましょう。

人間の足は朝よりも夕方の方がむくみなどにより大きくなります。

朝に測定したサイズでシューズを買ってしまうと、夕方以降のランニング時に窮屈さを感じるようになりますので測定は必ず夕方以降に行いましょう。

また足のサイズに左右差のある方もいらっしゃいます。

その場合は長い方の足に合わせるのが無難でしょう。

あと成長期において「すぐ大きくなるから・・・」という理由でかなり大きめを買う方もいらっしゃるかもしれませんが、実測の+1cmくらいがベストです。

成長期は半年に5mmくらいは伸びると言われています。

通学、上履き、スパイクなどは半年くらいでボロボロになるケースが多いので半年に1回くらい買い替えるつもりでいた方がいいかもしれません。

まずはその都度、計測することを忘れないようにしましょう。

それとここだけの話ですが、シューズサイズの誤差による違和感、シューズ内でのずれはフォームソティックスを使うことで解消されることが多いです。

フォームソティックスは足にフィットするのでシューズ内でのズレが格段に減ります。

あと横幅(足囲)も重要です!

足囲は親指の付け根と小指の付け根の骨の出っ張り部分をメジャーでグルッと一周させた長さです。

分からない方はスポーツ店や靴屋さんで測ってくれますので相談してみると良いかと思います。

もちろん当院でも測定できますのでご相談ください。

また足幅サイズ(ウィズ)の目安は下記の早見表を参考にしてみてください。

男性用
サイズ(cm)/足囲(mm)
2E3E4E
24.0225231237243249255
24.5228234240246252258
25.0231237243249255261
25.5234240246252258264
26.0237243249255261267
26.5240246252258264270
27.0243249255261267273
27.5246252258264270276
28.0249255261267273279
女性用
サイズ(cm)/足囲(mm)
2E3E4E
22.0210216222228234240
22.5213219225231237243
23.0216222228234240246
23.5219225231237243249
24.0222228234240246252
24.5225231237243249255
25.0228234240246252258
25.5231237243249255261

ランニングシューズは日本人の平均が2Eであるため、レギュラーサイズの場合は2Eに合わせて作られていることが多いようです。

ワイドやスーパーワイドは3Eや4Eとなっていることが多いようです。

ちなみに足幅の広いシューズはインソールの幅も若干広くなっているものもありますが、主にシューズの上面の布の部分が広くなっているので、インソールを入れるうえではまず問題になることはありません。

最終的に優先するのは「シューズに指が変にあたらないこと」です。

●大きすぎるシューズの弊害
 足がシューズ内部でより倒れ込み、アライメント不良(主に過回内)が促進されてします。また前後にズレることでマメや黒爪などの原因になる。

●小さすぎるシューズの弊害
 指が折れ曲がり、指がうまく使えないことによるエネルギーロスや障害の発生、マメや黒爪の原因になる。

今履いているシューズが適正サイズかどうか、今一度確認してみましょう!

意外と適正でない人が多いです。

「サポート性の高いシューズ」を選ぼう!

競技により特殊性がある場合もありますが、ランニングをはじめとした一般的な競技では「サポート性の高いシューズ」を選ぶことをお勧めします。

①かかとが硬い
 ヒールカウンター部が硬い素材でできている。ふにゃふにゃしているのはNG✖

②ねじりずらい
 シューズ全体を雑巾のように絞ろうとしたときの絞りずらさ。ぐにゃっと絞れるのはNG✖

③指の付け根からだけ曲がる(MTP関節部分だけ曲がる)
 指の付け根(MTP関節)部分からのみよく曲がり、足の真ん中(リスフラン関節)部分からは曲がらないこと。真ん中からシューズを折り曲げられるのはNG✖

この3点を満たしているシューズがサポート性が高いシューズになります

はっきり言います!

この3点を満たしてないと足の機能性を高めたり、下肢障害の予防には効果がありません!

機能性を無視してファッションとして履くには構いませんが・・・

「軽さ」は?「クッション性」は?

Qシューズは軽ければ軽い方が良い?

 軽いとパフォーマンスが上がる傾向がありますが、軽いと「サポート性」や「クッション性」にかけている傾向があります。

 ということは、軽くて走りやすくても、サポート性がなくてケガをし易かったり、マラソンの後半に失速する傾向があるということです。

 競技力がそこまで高くなかったら「軽さ」より「サポート性」が高いシューズを選びましょう。

Qクッション性があった方がケガをしにくい?

 マラソン初心者にはある程度のクッション性は必要ですが、クッション性はあるけどサポート性がないシューズでは意味がありません。

 初心者向けのシューズは「クッション性」と「サポート性」がともに高いシューズが大半ですが、なかには「クッション性」はあるけど「サポート性」にかけるものもありますので注意が必要です。

 優先順位はまず「サポート性」です!


これらの「サポート性」「クッション性」を基準にシューズ選びをすればより自分に合ったシューズを選ぶことができるかと思います。

自分に合ったシューズ、インソールを使うことで間違いなく今よりパフォーマンスはアップするし、ケガの予防、疲労軽減につながります。

これはスポーツをやる人に限った話ではなく、子どものファーストシューズから基本的には一緒です。

そこでどこのメーカーのシューズがいいの?という話になるかと思いますが…

ズバリ、アシックス、ニューバランス、ミズノのシューズの機能性が比較的高いと専門家の中では言われております。

そこでランニング初心者が選んでまず間違いないのが・・・

「アシックス GT-2000 NEW YORK 」 のシリーズです!

競技レベルが高く、下肢障害のリスクの少ない方はこの限りではありません。

またキッズ(未満児~低学年くらい)でお勧めなのは・・・

「アシックス スクスク GD.ランナーミニ MG-Ⅱ TUM127 」がいいと言われております。

あと上履きでお勧めは・・・

「アシックス 上履きCP MINI」がいいようです。

小さい頃は裸足やサンダルが良いわけではなく、適切なシューズを使うことがいい足を作っていくうえでは重要であると考えられております。

また裸足による効果はまた別の機会にお話ししますね。


あと余談ですが、このシューズのように踵の外側が減っていると「走り方が悪い」と言われたことないですか?

ズバリ外側が減っているのは正常なんです!

以前はO脚などで外側に体重がかかっているので「外側が減るのはよくない」って言われたこともあります。

それを理由にアウターエッジとかいって外側を高くするようなパーツをインソールに付けたりしたこともありました。(回外足に利用することはあるようです。)

もしシューズの踵の内側が減っていたり、小指あたりが減ってたりしたら明らかに問題があるでしょう。

もし心配でしたらご相談ください。

FPI足部評価をしたうえで、インソールの処方など解決策をご提案させて頂きます。

あっ!もし接骨院の先生に「シューズの外側が減っているから走り方が悪いね~」なんて言われたら「この先生古い考えなんだ・・・(^^;)」と思って黙って帰ってくるか、正しいことを教えてあげてください(^_-)-☆

こちらのあしか協会の動画を是非ご覧ください。

https://kumashinq.jp/formthotics-insole/