「むくみ」は体からのサイン? スッキリ解消して軽やかな毎日を!

こんにちは!スタッフ飯塚です。

皆さんは「むくみ」でお困りじゃありませんか?

「夕方になると靴がきつく感じる」「靴下の痕がクッキリ」「朝起きると顔がパンパン」など

今回は「むくみ」について、その原因からご自身でできる対策、そして東洋医学に基づいたアプローチまで、分かりやすくご紹介します。

そもそも「むくみ」ってどうして起こるの?

私たち大人の体の約60%は水分でできています。

この水分は、細胞や血管の中を行き来きして、栄養を届けたり老廃物を回収したりと、大切な役割を担っています。

通常、体内の水分バランスは上手に保たれていますが、何らかの原因でバランスが崩れ、細胞と細胞の間に余分な水分が溜まってしまった状態。これが「むくみ」の正体です。皮膚の下に水分が溜まっているので、指で押すとへこんで、なかなか元に戻らないという特徴があります。

なぜ水分バランスが崩れるの?むくみの原因

むくみが起こる原因は様々です。中には心臓や腎臓、肝臓などの病気が隠れている場合もあります。

ここでは、日常生活の中に潜むむくみの原因をいくつか見ていきましょう。

1.  塩分の摂りすぎ

    しょっぱいものを食べると喉が渇くと思います。これは、体内の塩分濃度を薄めようと、体が水分を溜め込むために起こる反応です。塩分の摂りすぎは、むくみの大きな原因になります。

2.  長時間同じ姿勢

    デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢でいると、重力で足の血液やリンパの流れが滞りがちになります。特に、ふくらはぎの筋肉は血液を心臓に戻すポンプの役割(第二の心臓)を担っているため、動かさないでいるとポンプ機能が低下し、足に水分が溜まりやすくなります。

3.  タンパク質不足

    血液中には「アルブミン」というタンパク質があり、血管の中に水分を保っておく「磁石」のような大切な役割をしています。ダイエットなどで栄養が偏り、このアルブミンが不足すると、血管から水分が漏れ出しやすくなり、むくみの原因となります。

4.  冷えや運動不足

    体が冷えていたり、運動不足だったりすると、血行が悪くなり、水分代謝が低下してむくみやすくなります。

東洋医学で考える「むくみ」

東洋医学では、むくみのことを「水滞(すいたい)」と呼びます。これは、体内の水分がスムーズに巡らず、特定の部分に滞ってしまっている状態を指します。

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「気・血・水(き・けつ・すい)」という3つの要素が体内をバランス良く巡ることで健康が保たれる、というのが東洋医学の基本的な考え方ですが、「水」の巡りが悪くなることで「水滞」が起こります。その主な原因として、以下の3つが考えられます。

・脾(ひ)の不調:消化吸収を担い、体内の水分コントロールの司令塔でもある「脾」の働きが弱ると、うまく水分をさばけなくなり、むくみの原因になります。胃腸が弱い、食欲不振といった症状も出やすくなります。

・腎(じん)の不調:水分をろ過し、不要なものを尿として排出するフィルターの役割を持つ「腎」の機能が低下すると、体内に余分な水分が溜まりやすくなります。疲れやすい、腰がだるいといった症状も伴うことがあります。

・湿邪(しつじゃ):梅雨の時期、夏の蒸し暑い時など、外気の湿度が高い環境にいると、体の中にも余分な湿気が入り込み、水の巡りを悪くすることがあります。体が重だるく感じたり、頭がすっきりしなかったりします。

今日からできる!むくみスッキリ対策

つらいむくみは、日々の少しの工夫で改善することができます。

【食事で対策】

塩分は控えめに:加工食品やインスタント食品を避け、出汁の旨味や香辛料、香味野菜などを活用して、おいしく減塩を心がけましょう。

実際はナトリウムとカリウムの比率が重要になりますので(ナトカリ比)ナトリウム:カリウムが2:1以下にならないようにカリウムの摂取を考えた方がいいと思います。

カリウムを摂る:カリウムには、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出してくれる働きがあります。

カリウムは、きゅうり、スイカなどのウリ科の野菜、バナナ、ほうれん草、海藻類などに多く含まれます。

マグネシウムを摂る:マグネシウムは、カリウムの働きを助け、ナトリウムとのバランス維持に働きます。

マグネシウムはにがりの摂取が一番効率よく体内へ取り込めます。こちらを参照

良質なタンパク質を摂る:血液中の水分を保つ「アルブミン」を補うため、肉、魚、卵、大豆製品などをバランス良く食事に取り入れましょう。

【運動・セルフケアで対策】

散歩:季節・自然を感じながら外を散歩をしましょう。まずは1日8,000歩を目標に歩いてみましょう。

ふくらはぎの筋肉をしっかり使うことで、全身の血行が促進されます。

ふくらはぎの運動:仕事の合間に、かかとの上げ下ろし運動をするだけでも効果的です。

足を高くして休む:就寝時にクッションや座布団を足の下に置き、心臓より少し高くして寝ると、足に溜まった水分が戻りやすくなります。

セルフマッサージ:お風呂上がりなどに、足首から膝に向かって、優しくなでるようにマッサージするのもおすすめです。

また、むくみや冷えてしまっている部分にお灸をすることも非常に効果的です。

お灸の温かい熱刺激が血行を促進し、滞っていた水分の排出を促します。

また、弱った「脾」や「腎」の働きを高め、体の中から水分代謝を整える力を引き出していきます。

むくみは、見た目の問題だけでなく、「なんだか体が重い」「疲れがとれない」といった不調の原因にもなります。

つらいむくみを諦めずに、体の内側からバランスを整えて、軽やかな毎日を取り戻しましょう。