慢性的な痛みを作る思考

female student suffering from headache at home

今回は慢性的な痛みになってしまう要因について考えてみたいと思います。

そもそも痛みって!?

ちょっと「痛み」について考えてみませんか?

そもそも「痛み」というものがどういうものなのか、ちゃんと説明できる人はもしかしたら少ないかもしれません。

痛みの専門家の説明を簡単に表現させて頂くと「カラダからのサイン(信号)」ということになります。

身体、内臓、精神に何かしら問題があるというサインだというように考えて概ね問題はないかと考えております。

だから痛みの基になっているものが何なのかというところがとても大事だと思っています。

「痛み=サイン」を恐れるという事は、信号機や火災報知器、防犯ブザーを怖がっているのと一緒かもしれません。

信号、サインを止める事だけに意味があるのではなく、その原因に最も意味があるのでそこをちゃんと考えた方がいいと考えています。

痛みには「急性の痛み」

「慢性の痛み」の2種類があり、

また痛みの性質により

「侵害受容性疼痛」

(しんがいじゅようせいとうつう)

「神経障害性疼痛」

(しんけいしょうがいせいとうつう)

「痛覚変調性疼痛(心因性)

(つうかくへんちょうせいとうつう)

の3つの種類があると言われております。

痛みには種類があり、複合的になっており、慢性化するにつれ痛覚変調性疼痛に移行していくと言われております。

要は痛みを感じている場所や身体には異常がないのに脳が痛みを感じるという状態です。

痛みの事を解りやすく説明してくれている動画がこちらです。

  ↓

海外では子どもの頃から痛みに関する教育をちゃんとされている国もあるようです。

まずは痛みについてちゃんと理解して学習することがとても大事な事なのだというのが最近のエビデンスのようです。

「疼痛気質(扁桃体気質)」とは

「難治的思考」ともいいます。

以下の要素は私だけが言っている事ではなく、多くの慢性疼痛の専門家の先生らも指摘しておられます。

えっ!て思う内容もあるかもしれませんが、まずは理解しようとすることが大事なので一緒に考えてみてください。

自分とは違う価値観を理解しようとしないことも「疼痛気質」の特徴でもあるので、まずは「そういうこともあるんだ…」ってくらいに聞いて頂ければと思います。

痛みに対する不安の為にインターネットなどで情報を収集する際、安心する情報でなく不安や恐れを感じる情報ばかりを集めてしまうクセ

 情報を集めること自体が悪いわけではないですが、なぜか不安になる情報ばかり集めてします。また信頼できるかわからないインターネット上の情報をなぜか信じてしまう。

「すぐ治る」といった安易な情報ばかりを探し、「私は治らない」体験ばかりを積む

 急性痛と違い、慢性痛は条件を満たさないと簡単には治りません。一次的な効果があったとしても改善には時間のかかるものですので、ちゃんと痛みを理解してないと余計に難治性になってしまいます。

痛みのためにやりたいことを制限している(痛みに支配されている)

 何かすると痛くなると思い込んでいる人が多い。やりたいことがないというのも問題ですが、やりたいことを無理のない範囲でやっている方が経過は良好です。

スケジュールを詰めてしまう方(多趣味など)

 多趣味って一見いろんなことに興味があって良さそうに思いますが、何かをやってごまかしているという逃避行動である場合も多いようです。

私はストレス無いと思っている方

 ストレスがないという人はいません。一時的にストレスが少ない時はあると思いますが。 ストレスというものを理解してないうえに、ストレスを感じないふりをしている状況は改善には向かわない状況なので注意が必要です。

治る基準が「痛みや症状が取れること」が一番と考える方

 最初にお伝えした通り痛みや症状は「サイン(信号)」に過ぎないので、痛みや症状が取れたら治ったという事ではないのです。例えば火災報知器が鳴っていて、止めたから大丈夫、安心というものではなく燃えているところがあるのであればそれを消さないとダメという事。痛みや症状をとってはいけないという事ではなく(とっちゃいけない場合もあるけど)、その元を改善させることを考えないと、ぼやが大火事になることもあるという事。

 痛みや症状が必要ないという考えは、世の中に信号機や防犯ブザーや火災報知器がない方がいいと言っているのと同じことかも。

集中という名の「執着」が強くなっている方(視野狭窄)

 「集中」と「執着」は違うという事。「集中」は太極(相反すること)の両極を観たうえで大事な事に意識を注ぐこと。「執着」とは太極を観ずにあることに囚われ逃れられなくなっている状態。もっと視野を広く持つことが大事!

被害者思考(真の加害者)

 何か、誰かのせいで体調が悪くなっていると思い込んでいる人。多いのは会社や仕事のせいにしたり、夫や家族のせいで体調が悪くなっていると思っている人。本質的には周りの影響だけで病気になることはなく、その環境を選んでいる自分と、自分自身の脳のフィルター(価値観)に問題がある。基本的には周りが変わってくれることなどなく、自分自身が改善しようとしない限り、変わってはいかない。

正解だけを求める癖(世間知らず)

 正解だと思われるものだけを求める癖。世の中にはいろんな方法、考え方があり、すべて正解のうちの一つという考えが大事。正解より今の自分にとって適切かどうかが大事。

中にはえっ?っていう内容のものもあったかもしれませんが慢性疼痛の専門家からの忠告ですので参考にしてみてください。この文章だけ読むと誤解や曲解をする方も多いと思いますので疑問に思う方はご質問ください。また一つでも当てはまると良くないというものではなく、このような要素が強いと慢性症状が強くなると思って頂ければと思います。

ちなみに慢性疼痛とうつ病の治療方針は一緒だと専門家は言います。

慢性疼痛に効果的な治療は運動療法や認知行動療法や鍼灸治療などが認められておりますが、一番効果的なのは実は学習療法だと言われています。

脳の仕組みを理解すると病も改善し人生も豊かになっていくかもしれません。

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