赤ちゃんの成長①(生後0ヶ月~3ヶ月)
皆さん、こんにちはくま鍼灸院スタッフ飯塚です。
くま鍼灸院には妊娠前から通院され妊娠出産を経て子育てされているお母さんが多く通院されております。
私、飯塚の家でも昨年10月に第二子が誕生して8月で10ヶ月になる子がいます。
二人目とはいえ新型コロナウイルスの蔓延で第一子の時とは全く違う状況に戸惑う時もあります。
初めての妊娠、出産を経験している親御さん達にとってはすごく大変な状況だと思います。
子育てに正解はないと言いますが、どんな状況でも自分たちにとっての正解を探すことは大事な事ではないでしょうか。
そうやって必死に考えて子育てに奮闘される親御さんの姿は、お子さんとの信頼関係をより強いものにするのではないかと考えます。
今回のブログでは、お子さんが生まれてから3ヶ月くらいまでに赤ちゃんに起こる変化を月齢ごとに追ってみていきたいと思います。
※お子さんの成長には個人差があります。下記で説明するものはあくまで目安ですので参考としてお考え頂ければと思います。
生後0ヶ月
<1日の7割は寝て過ごす>
この頃のお子さんは、1日の7割は寝て過ごすと言われています。
生後28日未満の子は新生児といいますが、新生児の1日の睡眠時間の合計は約16〜20時間くらいで1日のほとんどを寝て過ごします。
<頻繁に母乳・ミルクを飲む>
この頃の赤ちゃんは寝ることと授乳を繰り返します新生児の頃は1日15回授乳を行うことも珍しくないようです。この時期の授乳の一般的な時間は片方で3〜5分程度だそうです。
<沐浴をする>
一般的なお風呂に浸かることを入浴といい、ベビーバスなどでお湯に浸かることを沐浴といいます。
生まれたての赤ちゃんは細菌などへの抵抗力が弱いために、大人と一緒の浴槽ではなくベビーバスを使って体を洗います。
<へその緒が取れる>
へその緒は分娩後すぐにカットされますが、その一部は赤ちゃんのへそにくっついたまま残ります。
へその緒は日数が経って乾いてくると取れますが、期間には個人差があります。
だいたい1〜2週間経つと取れることが多いようです。
<乳児湿疹が出やすい>
顔・首・頭などの皮脂の分泌が多い部位に発症し、湿疹は様々な形状で現れます。
乳幼児湿疹の原因は諸説ありますが、胎盤を通して赤ちゃんに渡された女性ホルモンが皮脂の分泌を促すからという説もあるようです。
またお母さんの食事によって母乳の状態も変わり影響するのではないかとも言われております。
生後1ヶ月
<1ヶ月健診を受ける>
赤ちゃんの発育や発達の状態をチェックします。
身体測定(体重・身長・頭囲・胸囲)、運動機能(原始反射)、斜視・視覚、黄疸、ママの健康チェックも1ヶ月健診でありますが、赤ちゃんと同じ日の場合と別の日になる場合があります。
<1日の睡眠時間は14〜17時間ほど>
徐々に昼と夜の区別がつくようになり、夜に寝てくれることも多くなってきます。連続して3時間〜4時間寝ることもあるようです。
<母乳・ミルクは3時間おき>
1回に与える量は個人差があります。母乳と混合の場合は先に母乳をあげてからミルクをあげます。授乳間隔は2〜3時間おきにしてあげます。
<大人と一緒に入浴できる>
生後1ヶ月をすぎると大人と一緒に入浴が可能になります。
1ヶ月健診の際に入浴可能かお医者さんに確認するといいですね。
<はっきりした色が見える>
生まれたての赤ちゃんは視覚が未熟なため視界がぼんやりしているそうです。
白と黒でしか見えていないようです。
<手足をバタバタ動かす>
生後1ヶ月をすぎると手足をバタバタ動かせるようになってきます。
手足をバタバタさせて気持ちを表現する赤ちゃんも多くいます。
特に嬉しいときや機嫌のいいときには笑顔を見せながら手足をバタバタ動かす仕草が見られることが多いです。
生後2ヶ月
<うつぶせにすると頭を持ち上げようとする>
生後2ヶ月頃からうつぶせ状態で頭を持ち上げられる赤ちゃんが増えてきます。
<動いているものを目で追う>
2ヶ月ころになると動いているものを目で追う“追視”の動きが早くなってきます。
色の識別もよりハッキリとしてきます。
<声をかけると反応する>
生後2ヶ月ころになると泣き声とは違う声を出すようになります「あー」や「うー」の母音を使った声です。
あーあー、うーうーはコミュニケーションの基礎練習です。
鳩の鳴き声“Coo”になぞらえて”クーイング“と呼ばれています。
赤ちゃんへ声をかけるとこちらの声に反応して顔を向けます。
生後3ヶ月
<日中起きている時間が長くなる>
日中は起きている時間が多くなり眠る回数は少なくなりますが、1回あたりの睡眠時間が少し長くなります。
生後3ヶ月になると4~5時間と夜にぐっすり眠ってくれる赤ちゃんもいます。
<母乳・ミルクは3〜4時間おき>
飲んでいる途中で疲れてしまうこともなくなるので、授乳のあともバッチリ目を覚ましていることが多くなります。
<あやすと笑う>
赤ちゃんの笑顔は大きく分けて3つに分けることができます。
新生児微笑、生理的微笑、社会的微笑の3つです。
社会的微笑の最初の段階は、お父さんお母さんで笑うというわけではなく、写真や人形に反応して笑顔を見せることも少なくありません。
やがて、お父さんお母さんの顔を認識し、顔を見てニッコリ笑うようになります。
<首がすわる>
生後3ヶ月から4ヶ月ごろになると、首すわりが完了します。赤ちゃんの運動能力の観点からは、非常に大きな出来事です。もちろん、突然に首がすわるではありません。
少しずつ首の動きをコントロールする脳内の回路ができあがり、発達し、少しずつ首がしっかりしてきて、首すわりが完成します。
首すわりは、英語では「ヘッドコントロール」と言います。
首がグラグラしないだけでなく、自分で首をコントロールして動かせるようになります。
個人差はありますが、これができるのがだいたい3ヶ月半ごろ。
首がすわると、赤ちゃんをうつぶせにすると頭をグイッと持ち上げ、縦抱きにしてもそのままの姿勢を保てるようになります。
<皮脂が減り、肌が乾燥しやすくなる>
赤ちゃんは生後3ヶ月ころまではお母さん由来のホルモンの働きで皮脂を活発に分泌します。
しかし、その後1歳ごろまでに急速に皮脂が減り、10歳ごろまでほぼ皮脂が出ない状態が続きます。
1歳から10歳ごろまでのお子さんの肌は、大人のように自分自身の皮脂による肌の“保護膜”を作ることができない状態が続くと言われています。
赤ちゃんの成長は大人と比べるととても早く感じます。
3ヶ月をすぎると首がすわり、見える景色がガラリと変わります。
好奇心旺盛な子は寝返りしながら移動する子もいます。
成長とともに自分の意志で動けるようになり、赤ちゃんは新しい世界を体感して楽しい時期かと思いますが、自分で動けるようになると周りの物が気になるようになり、興味のあるものは何でも口に入れてしまいます。
赤ちゃんが動けるようになったらそのあたりは注意して接していきたいですね。
続きはまた次回に(^_-)-☆