ビタミンDについて

こんにちは!スタッフの飯塚です(*^^*)

今回はビタミンについて、特にビタミンDのお話をさせて頂こうと思います。  

ビタミンは人体の機能を正常に保つために必要な有機化合物です。

ヒトが健全に成長し健康を維持するために必要な成分です。

ビタミンは水溶性と脂溶性に分けられます。

水溶性ビタミンは水に溶けやすく、熱には弱い特徴があります。

脂溶性ビタミンは熱に強く水に溶けにくい性質で脂質と一緒に摂取すると吸収率が上がります。

ヒトに必要なビタミンは合わせて13種類。

このビタミンのほとんどが体内で合成することができないのですが、ビタミンDは体内で合成することができるビタミンなんです。

ビタミンDは骨の代謝調節に関わることが知られていますが、ヒトの免疫にも影響があり、近年その作用機序が解明されてきました。  

ビタミンDは、骨代謝調整作用と心血管保護作用があり、また免疫・感染防御があると言われています。

免疫力に関してはその昔、日照の不足する地域や冬期において風邪などの感染症の罹患リスクが高まることからビタミンDの不足が原因の一つではないかと疑われていましたがどうやら関係しているようです。  

ヒトにおいてビタミンDは日光(紫外線B:UVB)に当たることによって皮膚で「7-ジヒドロコレステロール」がプレビタミンD3に転換され、肝臓で不活性ビタミンD3に変異、そして腎臓で活性ビタミンD 3に代謝されて体内で使用されます。

ビタミンDの生成メカニズム

免疫・感染防御に関する作用機序として、ビタミンDは自然免疫において単球からマクロファージへの分化を促進する作用と抗菌ペプチド(抗菌ペプチドは、一般に低分子有機化合物である抗生物質とは異なり、次世代の抗菌物質としてその利用が期待されています。)の遺伝子発現を誘導する作用があることがわかりました。

また、樹状細胞の成熟化の促進やアレルギーを発現させる細胞に対して過剰な免疫反応を抑制することがわかってきました。  

適応免疫では、Th12細胞及びTreg細胞の機能(Th12とTregは炎症反応を抑制する細胞)に対して増強的に働き、Th1細胞や Th17 細胞の機能(Th1とTh17は炎症反応・アレルギー反応を亢進する細胞)に対して抑制的に働くことが明らかになってきました。  

皆さんご存知の通り、ビタミンDは日光に当たると体内で合成されます。お肌のことを考えると出来る限り日光には当たりたくない…(>_<)悩ましいところですね。  

ビタミンDの合成を目的とした日光浴は、手足を1日30分くらい日光に当てると良いそうです。(日光浴の時期や地域にもよりますが、30分で日本の推奨している1日摂取量5.5μgが合成できるようです。)  

最近の日本人は日光にあたることが少ないので、1日の摂取量が不足している人が多いのが現状です。

東京慈恵会医科大学の大規模調査(約10万人/19年間追跡調査)で日本人の98%がビタミンD 不足という調査結果が出ています。  

しかしビタミンDは食品からも補給することができます。

油の乗った青魚、肝油、きのこ類などがいいとされています。

ビタミンDは熱による変性がないのですが、ビタミンD を含む食品自体はあまり多くないようです。  

また、サプリメントを利用して補給する方法も手軽で良いのですが、脂溶性ビタミンであるビタミンDは体に蓄積され、過剰に摂取すると悪影響が出る場合もあります気をつけましょう。  

ビタミンDの1日推奨摂取量は日本では1日5.5μg(220IU)、米国では1日15μg(600IU)とされています。国によって結構差があるようですが、摂取量の上限は日本も米国も100μg(4000IU)だそうです。  

実際は日本人の推奨摂取量(5.5μg)では摂取が不十分であるとも言われていて、高齢者では少なくとも10μg、不足しがちな人は1日20μgは摂取したいですね。

日光浴だと1日約2時間という事になりますでしょうか(^^;)お肌のことも考えつつ、健康のことも考え、両極端にならないようにしていきたいですね!

和合神経学

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