医療連携による鍼灸治療の重要性
こんにちは。院長の熊谷です。
近頃ではいろんな症状の患者さんにお越し頂いております。
パーキンソン病、顔面神経麻痺、突発性難聴、メニエール病、乳腺炎、過活動膀胱、慢性前立腺炎など…。
多くは病院の治療だけでは限界のあるものばかりです。
このような症例に遭遇すると医療連携の重要さを実感します。
というのも鍼灸治療だけで十分な改善が見込めないものもあり、
また現代医療だけでも十分な改善が見込めないものもあるからです。
当院では患者さんの状態を把握したうえで可能な限りベストな治療手段を提供できるように心がけております。
医療機関で精密検査をした方がいい症例、現代医療と併用したほうがいい症例、鍼灸治療(当院での治療)より医療機関の治療を優先する症例・・・
患者さんによって判断するようにしております。
時には医療機関より紹介状をお持ちになり当院を受診される患者さんもおられます。
先日、某クリニックからの紹介で検査上異常のない、鎮痛薬で効果のない原因不明の「左肩甲間部から腕の激痛、左握力低下」の患者さんがお見えになりました。
その時の紹介状がこちらです。
よくよく聞いてみると食欲もなく、以前に逆流性食道炎を患ったときに背中が痛くて眠れなかったことがあるとのこと。
握力ー右44kg 左23kg↓
そこで様々な所見をとったうえで胃熱の治療、YNSA(頭針療法)、頸椎、腕神経叢の治療、スーパーライザー、微弱電流をさせて頂きました。
直後効果もあり、その晩より少しずつ眠れるようになりました。
治療を重ねるごとに痛みも改善し、食欲も出て、握力も徐々に改善し(左40kg)、約1ヶ月で完治いたしました。
現代医学的には説明しにくい病態でしたが、おそらく胃の内臓体壁反射由来の症状だったのではないかと考察しました。
精密検査でも異常がなく、現代医学だけでは対応しきれない病態にも、当院においては東洋医学的、構造的、自律神経的なアプローチなどで対応させて頂いております。。
これからも医療連携しながら現代医療の補完的な役割を果たしていきたいと思います。