逆子の鍼灸治療

今や「逆子に鍼灸治療!」は常識になりつつある、と思っているのは鍼灸師だけか!?

しかし近隣の助産師さん方もある一定の理解を示して頂きご紹介頂くことが多くなってきました。

逆子とは、妊婦さんのお腹の中の胎児が、頭を上にしている状態のことを言います。

正式には「骨盤位」といわれます。

28週から33週くらいまでが改善しやすい時期といわれており、それ以降は胎児が大きくなり動くスペースが減ってくるので治りにくくなっていきます。

概ね28週から33週くらいですと8割くらいの方が鍼灸治療で頭位に改善しております。

それ以降は徐々に改善率が下がっていきます。

こちらとしたら逆子といわれたらできるだけ早くお越し頂きたいわけです。

しかし時にずいぶん数週が経ってからお見えになる患者さんもいらっしゃいます。

先日も「36週」に入った患者さんから「出産予定の病院の助産師さんから聞いた」ということでお問い合わせがあり、ご説明させて頂いたうえで治療させて頂きました。

まず「36週では改善しない場合が多いですが、やらずに後悔するより、やった方がいいと思いますのでまずは3~5回挑戦してみませんか」というお話をさせて頂き、「ぜひお願いします!」ということで治療させて頂きました。

当院では超音波検査装置(エコー検査)にて毎回胎児の向きを確認します。

初診時にすでに逆子が治っている方は1~2割くらいいらっしゃいます。

逆子以外に特に問題なさそうならセルフケアの指導のみでお帰り頂くこともあります。

もしエコーのない鍼灸院で触診のみで毎回必ず治療をしているということですと、1~2割の方は逆子でないのに逆子の治療をしているということになります。

一応エコーがあるかお問い合わせした方がいいかもしれませんね。

結局その方は3回の治療で頭位に改善されておりました!

37週に入ったところで。

いや~うれしかったですね!

患者さんも治っていることに気づいてなく、本当にびっくりされておりました。

無事元気な赤ちゃんをお産されることを心から願っております。

しかし逆子のメッセージっていろいろあるな~って感じます。

「もっと私のことをかまってよ(*^_^*)」

「そんなに不安で大丈夫?」

「そんなにイライラしてるとよくないよ~」

「完璧でなくても大丈夫!」

などなど・・・

お子さんに試されているのかもしれませんが、きっと必要な時間なんだと思います。

鍼灸治療をしながらいい時間を過ごしていただけるとうれしいです。

逆子については、また取り上げていきたいと思います。