全日本鍼灸学会神戸大会報告①「未病スコアの開発と今後の応用」

6月10日(土)11日(日)とお休みを頂き、飯塚先生と全日本鍼灸学会神戸大会に参加させて頂きました。

コロナの影響により対面での参加は3年ぶり。

名古屋より西にいくのも3年ぶりくらい。

狭い飯田に閉じこもって「井の中の蛙」にならないようにリハビリも兼ね(笑)参加してきました。

いろんなテーマの講演、発表がありましたが、そのうちのいくつかを簡単にシェアさせて頂きたいと思います。

 まずは「未病スコアの開発と今後の応用」というテーマで関西医療大学の戸村多郎先生のご講演。

「未病治」とは”未だ病にならざるを治す“という東洋医学のとても大事な考えで病気になる前にちゃんと予防しましょう!という考えです。

西洋医学には元々予防という概念がなく予防医学のことに取り組みだしたのも実は最近の話なのです。

 少子高齢化、人口減少、医療費高騰など日本の抱える問題において「未病」というのは今では国を挙げて注目されております。

そこで戸村先生はまず「未病」を知る、というところから「未病知」が大事だと話されていました。

まずは未病というものを知るところから、国民の意識を変えていかないといけないと。

 日本の医療費は42兆9665億円。

60歳以上の61.6%が月に1回以上、病院を利用している。(スウェーデンは14.6%)

世界的にみて医療への依存がとても高い国だと言われています。

そんな日本人の約半数は健康のために何もしてないという報告があるようです。

持続可能な医療を目指すにはまずは未病というものを知り、自分でできることを心掛けていくことが必要なんだと思います。

戸村先生が開発した「未病スコア」というシステムも大事ですが、まずは東洋医学を理解するために鍼灸院に通うところから始めないとですね(^_-)-☆