女性ホルモンとこころの関係

tranquil multiethnic family sleeping on bed in morning

こんにちは。スタッフ宮澤です。

少しずつ春の訪れを感じ始めましたね。

コロナ、コロナ・・・のザワつきが続いても、空の青さ、新緑の美しさは変わりません。

外景色を見て、フ~~っと深呼吸していきましょう♪

『女性ホルモン』と聞くと何をイメージしますか?

“女性の美しさを輝かせるもの” “月経・妊娠・産後・更年期”

“ホルモンバランスが気になる~~!” “美魔女!?”

「女性ホルモン」という単語を発するだけでも、女性の目がキラっとし、

興味あります!という方が多い印象です。

今回は、女性ホルモンとこころの関係 についてのお話をします。

女性ホルモンには主にエストロゲンとプロゲステロンがあります。

このふたつのホルモンがうまく働くことによって、子宮内膜の状態が整い妊娠しやすくなり、妊娠時には妊娠を継続できるよう働いてもくれるので、赤ちゃんの守り神のようなホルモンです。

女性ホルモンは、妊娠・出産以外にも

「血管や骨を丈夫にする」「コレステロール値を調整する」「記憶力や集中力を保つ」

「肌や髪の潤いを保つ」など、女性の全身に様々な恩恵をもたらします。

そして、もう一つ大切な役割。

それは「こころの安定」です。

月経前、産後、更年期に、「イライラする」「落ち込みやすい」「やる気がおきない」

「情緒不安定になる」ということがあります。

自律神経の乱れ、生活習慣によるもの(栄養の偏り、睡眠・運動不足)、仕事・家庭などのストレスなどの影響もありますが、こころが揺らぐ原因の一つが女性ホルモンの影響です。

エストロゲン「抗うつ作用」あり
プロゲステロン「抗不安作用」あり

【女性ならではのこころの変調シーン】

①月経

PMS:月経前症候群

月経が始まる1週間ほど前からイライラ、情緒不安定、眠気、過食、頭痛、むくみ、乳房の痛みなどが現れ、月経が始まると症状が消えていくことが多い。症状の程度に個人差はあるも6~8割の女性が感じると言われる。

PMDD:月経前不快気分障害

PMSの重症型。精神症状が強く出る。

例)家族や同僚に当たり散らしてしまう。人前でキレたり泣けてしまう。

  過食に走り冷蔵庫の物を平らげてしまう。 など

治療を有するPMDDは5~9%。

*気分不調が気になる方は、「月経日記」をつけて体調の変化と月経との関係を確認することを

おすすめします。

②妊娠中~産後

妊娠中は、女性ホルモン(プロゲステロン、エストロゲン、プロラクチン)が最大で通常の数百倍に増加します。

出産直後には一転、急激に減少して数日でほとんどゼロになるため、心身の不調をきたしやすいです。

そこに出産・育児の疲労やストレス、不安が重なって、産後うつのリスクが高くなります。

*コロナの影響により、病院・自治体での集団で行う出産準備教室、乳幼児健診や子育て支援の集まりも中止や延期が続きました。
妊婦友達ができないまま出産を迎え、産後も自粛生活を迎えるため、人と会話することがほとんどない。
ご主人や、里帰りができても親御さんは働きに出ていて、話す人も時間も限られている。
生理的なホルモンバランスの変動に加えて環境因子もあり、コロナ禍での出産経験者2000人を越える母親対象のあるアンケート調査では、

 産後うつの発症率(WHOの見解:10%の母親に起こり得る)の倍以上の方が産後うつが起こり得る

と出ていました。自分がうつ状態だと認識できるママさんは少ないので、家族の認識が必要となります。

③更年期

女性のうつ病の患者さんが、最も多いのが40代です。
平均的な女性は、40代後半になるとホルモンが減少していって、閉経直前にはグラグラと乱高下します。
このホルモンの「大揺れ」に加えて、この時期は「子育て」「家事」「介護」など抱えるものが多く、女性は「こころの不調」になりやすいと考えられています。
つらいと感じたら、早めに婦人科や心療内科の受診を考えてください。
更年期には、「こころ」だけでなく「からだ」にもさまざまな不調が起きる可能性があります。

治療には「ホルモン補充療法」「漢方療法」「エクオール(大豆由来のエストロゲンに似た成分)の摂取」「鍼灸治療」「カウンセリング」などあります。
自分にあった対処法が見つかれば、生活の質が大きく変えられるので、ぜひ我慢せず専門家に相談してください。

女性の一生におけるホルモンバランスのゆらぎは誰でも経験します

①個々の体質うまれもった体質。健康状態。病気の有無。
②心理的要因性格。「真面目」「完璧主義」「几帳面」
③環境取り巻く様々な環境(仕事・家庭・人間関係)
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がんばれ!!は得意。・・・だけど、がんばりを認めること、人を頼ることが苦手。

自分のことはすっかり後回しで、家のことや仕事をがんばる女性も多いです。

体がしんどい、こころもクタクタ(>_<) そんな時は、どうぞこれまでの5~6割くらいできていればよしとして、自分を優しくいたわってくださいね。