産後の骨盤矯正って…!?

久しぶりのブログアップです(^^;

最近インターネット上や週刊誌など巷で「産後の骨盤矯正」というキーワードが独り歩きしている感じにとても違和感を覚えます。

特に整体師や接骨院などのサイトで「産後にゆがんだ骨盤を矯正しないと後で大変なことになる・・・」みたいな過剰な表現で不安をあおっている状況に少々疑問を感じております。

以前ある産後の患者さんが「産後は骨盤矯正をした方がいいらしいけどした方がいいですか?ある整体院で回数券を買って10万円で骨盤矯正をしてくれるそうなんだけど…」と産後の治療受けながら相談された時は正直びっくりしました(笑)

患者さんってそういう感覚なんだと感じると共に産後の身体のケアについてちゃんと説明できていなかったんだなと反省しました。

これに関しても正しさは人それぞれかもしれませんが、大事なことは骨盤のゆがみだけではないと感じています。

妊娠中にリラキシンというホルモンと胎児の成長に伴い開いた骨盤は産後元の状態に戻るのに少し時間がかかります。

また出産時に骨盤の仙腸関節を痛めてしまうケースもあります。まず産後2,3日は特に負担をかけない方がいいでしょう。

授乳、自分の身の回りのこと以外は家族に頼み極力安静にしていた方がスムーズに骨盤は戻っていくと感じています。

その後大事になっていくのは骨盤内の循環と低下した骨盤まわりの筋力の強化になっていきます。

子宮内の環境を戻すために子宮に関係する自律神経の働きを高めてあげることも大事になってきます。

これらは手技による骨盤の調整より簡単なエクササイズと鍼灸の刺激により効率的に機能を高めることが出来ます。

また授乳のトラブルに悩まされる方も多くいらっしゃいます。
乳汁分泌不全や乳腺炎を起こす方は、肩こりなどの循環の問題乳汁産生に関係する消化器の問題ストレスに関係する気の問題などが影響していると考えます。
これらは助産師さんのケアも大事になってきますが、鍼灸によりベースを整えてあげるとさらにいい状態が期待できると思います。

その他、産後うつ、肩こり、腱鞘炎など産後低下するエストロゲンの影響で様々な不調をきたすこともあります。

お子さんの夜泣き、便秘、湿疹などで悩んでいる方も少なくないです。

お子さんの夜泣きに対して小児はりや心音治療をすることで夜ぐっすり眠るようになり、お母さんの体調も回復していくケースもあります。

時には「赤ちゃんはしっかり寝てくれるようになったんだけど、今度は私が眠れなくて…」なんてうつ症状を訴える方もいらっしゃいますが…(^^;)

当院では産後はお母さんと赤ちゃんを包括的にケアしないといけない考えています。

当院でも必要であれば骨盤矯正をさせて頂きますが、それ以外に大事なこともあるので状況をお聞きして、身体の状態を全身的に診させて頂き対応させて頂きます。

お子さんを預けられない方もいらっしゃるので託児サービスもさせて頂いております。

産後のケアは骨盤を矯正することが大事なのではなくトータル的なサポートが必要だと思っておりますので遠慮なくご相談ください。

10万円もかかりませんのでご安心ください(笑)