効果と改善について
院長の熊谷です!
くま鍼灸院を開業して25年。
鍼灸師になって30年。
何のために鍼灸師になって、どんな鍼灸師を目指しているのか…年を重ねる毎に目指すところが変わってきているように感じています。
鍼灸師になってしばらくの間は
「患者さんに喜んでもらえる治療をしたい」
「患者さんに楽になってもらいたい」
「患者さんに寄り添える鍼灸師になりたい」
「いろんな病気に対応できる鍼灸師になりたい」そんなことを考えていました。
これらの思いは今でも変わりませんし、これからも大切にしていきたいと思っています。
ただ近年は何か物足りなさを感じるようになりました。
「患者さんが楽になるだけで本当にいいのか…」
「症状が楽になっても結局症状を繰り返しているだけじゃないか…」
「治す、改善するってどういうことなんだろうか…」など…
めんどくさいことを考えるようになりました(笑)
ぎっくり腰、寝違いなどの急性疾患のほとんどは短期間のうちに治る方がほとんどです。
しかし慢性腰痛や片頭痛、糖尿病、うつ病など、薬で症状を抑えることだけでなく、生活習慣や身体、心身の状態などにも目を向けながら、より良い状態を目指していくための「改善」がより大切ではないかと感じるようになりました。
そこで改善とは何なのか…⁉
改善は「善く改める」と書きます。
自分自身の問題を解決すること、
自分の善くないところをより善くすること、
嫌な自分が嫌じゃなくなること…
そんなふうに考えることもできます。
そのためには、まず現在の自分の状態を知ることが大切です。
「自分のことを知る」こと。そして、自分がどうなりたいのかという理想を思い描き、そこに向かって取り組んでいく。
私は、これも「改善」の一つだと考えています。
一方、「効果」とは、ある行動や治療などによって、その結果として現れる変化や成果のことです。
例えば、
「痛み止めを飲んだら痛みが軽くなった」
「熱があるので解熱剤を飲んだら熱が下がった」
「眠れないので睡眠薬を飲んだら眠れた」
このような、その時点で現れた変化も「効果」と言えます。
もちろん、効果があることはとても大切なことではあります。
ただ、「効果があった」ことと「その後悪い状態にならないようにする」ことは、必ずしも同じではありません。
効果と改善は、どちらが良い・悪いというものではありません。
その違いを理解したうえで、今の症状を楽にすることだけでなく、「これからどうすれば、より良い状態を目指すことができるのか?」一緒に考えていく。
それが、私が考える「改善」です。
では、改善していくためには、どのような仕組みがあるのでしょうか?
ここから少し、一緒に考えてみましょう。
改善の仕組み
それでは「改善」とはどのような仕組みになっているか詳しく理解していきましょう。
まず「改善」をほかの言葉に置き換えると「成長」「最適化」などとも表現できます。
そこで改善するために理解しておかないといけない3つのゾーンを学んでいきましょう!

人が新しいことに挑戦したり、成長したりする過程を説明する考え方として、
コンフォートゾーン(CZ)
ラーニングゾーン(LZ)
パニックゾーン(PZ)
という3つの領域があります。
コンフォートゾーンは、自分にとって快適で、安心・安全だと感じられる領域です。
一方、ラーニングゾーンは、コンフォートゾーンの外側にある領域。
そこでは「不安」「不快」「緊張」などのストレスを感じますが、改善や成長のためには必要な領域だと思っています。
さらに、強い不安や恐怖によって冷静に考えたり行動したりすることが難しい領域があります。
ここでは、それを「パニックゾーン」と呼んでみます。
もちろん、どこまでが快適で、どこからが不安になるのかは、人によって違います。
その人がこれまで経験してきたことや、大切にしている価値観などによっても変わります。
だからこそ、自分にとっての「ちょうどいい挑戦」を知ることが大切なのです。
それはストレスを感じることが多いですが、目的や理想のためコンフォートゾーンの外へ出てみることがとても重要になってくると考えます。
そこで経験を積み重ねることで、「以前は苦手だったことが、少し平気になった」私は、これが「改善」や「成長」の第1歩だと考えています。
=ストレスが少なくなる状態。
好きなことだけをして、安心できる環境で過ごすことが幸せという人もいるでしょう。
それも大切なことかもしれませんが、何かを変えたいと思ったとき、改善を望むときは、それだけでは難しいと私は感じています。
改善は、誰かが一方的に与えてくれるものではなく、自分自身でも学び、取り組んでいくもの。
よりよく生きるために私たちと一緒に学んでいきましょう!

