台風と体の変化

皆さんこんにちはくま鍼灸院スタッフの飯塚です^_^

7月、8月の日本は季節的に台風が発生しやすいようです。

今年の7月は停滞した前線の影響により西日本豪雨が発生し、大変な被害になりました。

また、8月にも台風や集中豪雨など今までに経験したことのない雨が降り、各地で被害を受け避難されたり復旧作業に追われている方々もおられます。

心よりお見舞い申し上げます。少しでも早く元の生活に戻れるよう祈っております。

 

台風や低気圧などの接近により気圧が急激に下がると私達人間の体に変化が起きます。

その変化を調節するのが、皆さんご存知の自律神経です。

この自律神経、特に交感神経が異常興奮することにより副交感神経とのバランスを崩してしまいます。

自律神経のバランスが崩れるといろいろな症状が体に現れてきます。

 

その中でも特に訴えが多い症状は頭痛だそうです。

その他にも首の痛み、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、関節痛、神経痛、古傷の痛み、鬱(うつ)や不安症なども。

 

この気圧の変化により体に症状が出る方は“気象病”と言われています。

気象病の原因は急激な気圧の変化によるものです。

また、変化は急なほど強くなるようです。

主に不調を訴えるのは気圧が低下するときですが、なかには気圧が上昇するときに不調を訴える人もいます。

 

 

気圧が変化すると人間の体はストレスを感じやすくなるようです。

気象病はどんな方がなりやすいのでしょうか??

 

 

一説によると“耳が敏感な人がなりやすい”のではないかと言われています。

 

 

耳とは“内耳”の事で、鼓膜の奥にある、かたつむりのような形をした器官を指します。

長年、気象病について研究を行い、日本で初めて「天気痛外来」を開設した、愛知医科大学の佐藤純教授は、これまで行ってきた実験から、内耳には気圧の変化を感じるセンサーがあるのではないかという仮説を立てました。

 

 

内耳で気圧の変化を感じると、センサーでキャッチした気圧変化の情報が脳へと入り、自律神経系を活性化させます。

ここで、内耳が気圧の変化に敏感だと、少し気圧が変化しただけでも、過剰に脳に情報が伝わり、自律神経の中枢視床が刺激されて交感神経あるいは副交感神経が過剰に活性化されてしまいます。

 

 

交感神経が活発になれば痛みを感じますし、副交感神経が活発になればだるくなったり眠くなったりします。

気象病で神経痛や関節痛が起こるのは交感神経が活発になりすぎて痛みの神経を直接刺激したり、血管が過剰に収縮したりしてけいれんし、血管の周囲の神経を興奮させるから。

そして、古傷が痛むのは、脳が過去の痛みの記憶を呼び起こすからだと考えられています

 

 

この気象病に悩んでいる人は、乗り物酔いにも悩んでいることが多いようです。

乗り物酔いをしやすい人は、内耳が揺れに敏感です。

一方、気象病は内耳が気圧の変化という「揺れ」に敏感だと起こるので、乗り物に酔いやすい人と気象病になりやすい人は共通することが多いようです。

 

 

気象病の予防はズバリ!自律神経のバランスを整えることです。

市販の酔い止めを服用することで症状緩和する人もいますが、効果は商品によって人それぞれのようです。

鍼灸治療は自律神経のバランスを整えることが得意です。

継続して治療することによって自律神経がうまく連動するようになって、適用力が上がるとされています。

 

 

 

自律神経のバランスを整えるには日頃からの工夫や積み重ねが大切です。

規則正しい生活、ストレスを溜めない、適度な運動、など最初から一度にすることはとても大変なことですので、少しずつ始めて習慣化すると良いかもしれませんね。

 

 

私達、くま鍼灸院では鍼灸治療で皆様の体調管理や自律神経のバランスを整えるお手伝いをさせていただいております。

不調が続いており、体調がすぐれない時にはぜひご相談いただければと思います。

お気軽にご連絡ください(^^)v