リスクを回避してるつもりでも違うリスクを生んでいるかも…

実は長女が生まれる際、お産に立ち会い、鍼で陣痛を促進し、自然分娩のお手伝いをしたことのある院長の熊谷です(*^^*)

飯田市立病院の陣痛室で鍼をしたことのある唯一の鍼灸師だと勝手に思っています(^^)v

鍼の刺激に反応して陣痛が促進される様子を助産師さんや産科医も確認しびっくりしていました!

しかし鍼をしている本人はチョー緊張してテンパっていたことは内緒です(^^;)

もちろんそこに母親の覚悟と偉大なる力があったことは言うまでもありません。(女性ってホントすごいですね!)

という事で今回は「目の前のリスクだけ回避していたら違うリスクが高まっているかもしてないよ」っていう話をさせて頂こうと思います。

何事においてもリスク管理をする事はとても大事な事です。

リスクを把握せずに行動して痛い目に合った事のある方は少なくないのでは。

しかしリスクを避ける事だけが必ずしもベストな選択とはいえない場合もあります。

先ほどの陣痛促進の鍼をすることに関しても「そんなリスクのあることよくやりますね…」なんて思う人もいるかもしれませんよね(^^;)

確かに治療院で同じようなことをしたことがあっても陣痛室で鍼をすることは初めてでしたので正直リスクを感じていなかったわけではありません。

しかしその状況で

「陣痛が進まなかったら帝王切開になるかもしれない」

「産科医、助産師さんがとても協力的で理解があった」

「逆に万が一急変などあっても病院という極めて安全な場所であった」

「何もしなかったら後悔すると思った」…など

いろいろ考えたうえで自分の中で1番納得のいく選択をしました。

もちろんそこには人生で最大の覚悟がありました。

もし万が一、無事に生まれてこなかったら「鍼灸師をやめよう…」って思いながらお産に向き合っていました(^^;)

実際は鍼をしたからといってすんなり生まれてきたわけではなく、陣痛が誘発されてもまた弱まってしまい、そんな状況を何度か繰り返し、それなりに時間もかかりました。

結局陣痛が始まって19時間。

その間はたまたま手にした小林正観さんの本を読みながらただただ「ありがとう」を唱えていました(^^;)

何千回唱えてかは覚えていませんが不思議と気持ちが落ち着いたのを覚えています(*^^*)

人が生まれてくるってこういうことなんだとリアルに実感でき、妻と娘にただただ感謝しかありませんでした。

話がそれましたが、その時、鍼灸師として何もしないという選択をしていたら、違うリスクを負っていたんだろうなって思っていて、その時の選択は間違ってなかったと今でも思っています。

最近では新型コロナウイルスへの対応に関しても様々なリスクが語られます。

あたかも専門家になったかのような口振りで他者を批判する人の多いこと…(私もそのうちの一人なのかもしれませんが…笑)

日本のコロナ政策が果たして正しかったかどうか実際は何年か経ってみないと本当のことはわからないのですが、必要以上に感染リスクを回避したことで違うリスクを負っている可能性は十分にあると思っています。

個人的には日本の少子高齢化、人口減少が一気に加速したことが1番の問題ではないかと思っています。(少子化対策にもっと力を入れないとホントにやばいです)

人口減少によりアフターコロナの経済状況は他の国と比べるとかなり悪いものになるのではないかと言われています。

その他精神疾患、自殺者の増加(20~30代の女性において増加したようです)、

運動不足による免疫力の低下(数値化することはできませんが様々な体調不良を訴える方が増えているようです)、

若者たちの出会いが減って結婚する人が減った(合コンなんて死語になっちゃいました)、

感染症にかかる子どもが激減したので小児科を受診する患者さんが減り小児科の利益が減ってしまった(笑)、

医療費全体も削減されてしまった(お医者さんはあまり嬉しくない笑)…など

もっといろいろあると思いますが目に見えないところでいろんなリスクを負っていることに気づかないといけないと思います。

結局はリスクのない選択などなく、生きている以上何かしらのリスクは負っているものなのだと思います。

(何をもってリスクなのかという問題は置いておいて)

これからは自分自身のウエルネス(よりよく生きるための生活態度)に意識を向け、ウエルネスを基準に生きていく必要があるのかもしれません。

また狭い視点で物事を判断するとよりよい判断ができない可能性もあるので広い視野が必要になります。

最後に語弊を恐れずにいうと「賢くリスクを負う勇気」がこれからは求められるのだと思います。

(ただ物事を深く理解すれば限りなくリスクは回避できるものだと個人的には思っています。できるかできないかは別として(^^;))

アフターコロナの世の中がより良いものになっていくことを信じて楽しんでいきましょう!

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