平成30年度第1回JISRAM研修会 in 名古屋に参加してきました。

7月8日(日)平成30年度第1回JISRAM研修会 in 名古屋にスタッフの飯塚と共に参加してきました。

今回は1年間かけて取り組んできたプロジェクト学習の成果発表を行いました。

プロジェクト学習とは様々なテーマの中から自分の興味を持ったテーマについてグループ毎に学習をしていくというものです。

テーマは

「不妊治療とメンタルヘルス」

「男性不妊について」

「不妊治療とRA」

「鍼灸の普及に関して」

「妊娠高血圧症候群と鍼灸治療」

「エストロゲン依存性疾患への鍼灸治療の向き合い方」

「鍼灸治療の標準化」

などあり、私は「エストロゲン依存性疾患への鍼灸治療の向き合い方」を選択し、飯塚は「男性不妊について」取り組んできました。

「エストロゲン依存性疾患・・・」なんとなく選んでしまったこのテーマ(^^;)

日本全国、遠くは鹿児島の先生。7名のグループではじめいくことになりました。

どうやって進めてくの?って思ってましたが、それぞれが学習を進め、調べたことや、疑問に感じていることなどを毎月LINEのグループ通話にて会議を行っていくことになりました。

学習をはじめるととても奥の深い内容で、しかもよくわかっていないことも多い・・・(^^;

とりあえず子宮内膜症に疾患を絞りすすめていくことに。

とはいってもどのようにまとめていったらいいのか・・・。

それぞれ手分けをして進めていくことにしました。

その中でも私は「免疫的な観点からみた子宮内膜症」についてまとめることにしました。

子宮内膜症と免疫?って思われる方も多いかもしれませんがとても重要なかかわりがあります。

 

詳しくは書ききれませんので大まかな概要を記します。

 

 

 

まず子宮内膜症とは子宮内膜組織が子宮以外の腹腔内・卵巣・ダグラス窩などに異所性に増殖、炎症を起こす疾患です。

また月経回数の増加がリスク要因とされております。

子宮内膜症はエストロゲン依存性疾患でありますが、必ずしもエストロゲン濃度が高いとなるわけではないようです。

また月経血の腹腔内への逆流が発症原因ともいわれております。

実は月経中の女性の約80~90%に血性腹水が存在していると言われており、子宮内膜症の発症頻度が成人女性の約10%という点から考えると、月経血の逆流のある女性すべてが子宮内膜症を発症しているわけではないということになります。

また子宮内膜症には免疫異常が関与しているという報告が多数あります。

・・・と前振りはこんな感じで実際の免疫的な観点からみた考察は次回お伝えさせて頂きます。

 

子宮内膜症に対する鍼灸治療は、痛みの軽減、CA125の減少などは報告されておりますがまだまだ確立されたものではありません。

もし「鍼灸で子宮内膜症を治せます!」って言ってる人がいたら、病態を理解してないか、嘘だと思って疑ってください。

ただ症状の軽減、QOLの向上、西洋医学的治療の補完などの意味では大きな役割を果たしていくと思います。

特に妊娠を希望されている方には免疫的なアプローチはとても重要になっていくことでしょう。

また飯塚の「男性不妊」のお話もまた別でお伝えさせて頂きますね。

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